僕達だけの秘密の近道 二人、自転車で走り抜けた ふと思い出す 鮮やかな映像は今の僕には眩しすぎた 生まれてきた事さえ忘れて死ぬ事ばかり考えて その手首じゃ可愛い服も浴衣も着れないでしょう あなたは悲劇のヒロインですか?あなたを救ってくれるのは誰ですか? そうやってそこから一歩も動かないつもりです? 昨年よりもずっと暑くなりそうです 蝉の声も蛙の声もここじゃ聞こえません 今でも君の写真を持っているのは 無くしたくない物がそこにあるからなのでしょう コンクリートの乾いた雑音からそれは緑に変わってく あの日の温度に近づく窓を眺めてる 凍えかけの僕 自分の痛みばかり押しつけて人の痛みを聞く耳を あなたは持ってますか? 他人に求めるだけじゃなくて与える事ができますか? 私の影を背負い込めますか? 口では何とでも言えるでしょう 癒してもらう気もないけれど 昨年よりもずっと暑くなりそうです 手の中を擽る蛍はここでは見えないけど 冬がきて春になり 今年も夏はくる 君なら今の僕を見て何と言うのでしょう? 僕の帰りを待つ人なんて誰もいそうにないけれど 何故か好きなんです 僕に還りたいんです やがて冬がきて春になり 来年も夏はくる そして僕は「僕」になれと あぜ道に花が咲く