そっと散り行く花の色に彩る 季節の中で この小さな胸に揺れる 『戸惑い』は花占い 昔見た本にあった 名前を忘れて家路辿る 風が吹く寒さ消えて 鳳仙花ふわり飛んでく 花開いてから散り行くまでこのまま ささやかな日常 過ごしている そう 降る花びら 枯れてくその時まで 今は詠んだばかりの詩(うた)だけれど ふたりの想い 『すれ違い』を奏でる音 呟くの花占い 紫に甘く揺れて 囁き語るのツリフネ草 香る風 凪の時に 鳳仙花 ふわり 色付く 奇跡掴み取る 流れ星が過ぎ去り 消えていく一瞬に 未来決める もう 逃がさないで 花咲くその時まで 冬の足音に彩られる花びら 今、運命の時 秋風に揺れる鳳仙花は刹那に 咲き乱れて 辺り一面にきらめく種 散ばり 羽ばたいていくよ 永遠に廻(めぐ)りまたもう一度花咲く その時まで -終わり-