誰(だれ)かの名前(なまえ)を呼(よ)び 泣(な)き叫(さけ)ぶ声(こえ) 最後(さいご)の願(ねが)いを 天(てん)に託(たく)す声 怒(いか)りと悲(かな)しみで やり場(ば)のない声 風(かぜ)の中(なか)に溶(と)け 消(き)えてしまう声 手(て)を伸(の)ばした おまえにある何(なに)かが 俺(おれ)にも必(かなら)ず つかめると信(しん)じて  なぜ届(とど)かない 誰もが同(おな)じように 生(う)まれてきたのに また俺だけが 絶望(ぜつぼう)の闇(やみ)の中 もがいている 柔(やわ)らかく今日(きょう)を 照(て)らす朝(あさ)の方(ほう)へ 希望(きぼう)という名(な)の 道(みち)しるべの方へ 無邪気(むじゃき)な笑(わら)いが 溢(あふ)れてくる方へ やさしくすべてを 包(つつ)む愛(あい)の方へ どうして 生(う)まれ落(お)ちた時(とき)から いつもお前(まえ)だけが光(ひかり)の中に生(い)きる あとどれくらい 歩(ある)けばその場所(ばしょ)に たどり着(つ)くのか この運命(うんめい)はこの手で変(か)えていく 命(いのち)をかけて 光の中で お前が泣いていた 俺を呼んで 絡(から)まった糸(いと)は ほどけて結(むす)ばれる 強(つよ)く 強く 光の中へ 懐(なつ)かしいあの場所へ 吸(す)い込(こ)まれてく お前の中で 俺は生(い)き続(つづ)ける 永久(とわ)に ともに 「もっとお前と ちゃんと話をしておけばよかったな… なぁ アリババよ 俺らさぁ…」