曇りの窓 ふわり ひとひら 白い欠片が 舞い初む 凍てる綺羅の水晶 指に触れるたび ゆるやかに解ける 刹那の花 千の宵 千の欲望 降り積む過去のはざま 記憶の底繰り返す銀塩写真 千の夜 千の窮 馨る闇は陽炎 迷ひ路の天に灯す星の燭 日暮れの空 きらり ひとつぶ 星の欠片が 瞬く 降りる宵闇の裾 頬に触れるたび ひそやかに零れる 吐息の花 千の宵 千の幻想 儚い時代の波間 耳の底で繰り返す蓄音機 千の歌 千の風 浮かぶ月は十六夜 通ひ路の雲間照らす燭の灯り 凍てる胸の薄氷 ひとつ触れるたび 秘めやかに彩づく 久遠の花 千の宵 千の夢 綾なす運命のはざま 眸の底繰り返す残像絵 天に星 地には華 人の夢は泡沫 忘れじの俤に結ぶ星の標 天に高く きらめく北極星