[00:01.20]海の見える街 [00:03.99]nayuta [00:06.40] [00:08.82] [00:14.15]ある朝 ひとりの少女が、砂浜に [00:21.40]懸命に何かの絵を描いてた [00:28.64]どれだけ丁寧に、筆を進めても [00:35.84]押し寄せる波に消されてしまうだろう。 [00:42.99]無駄なことだと、教えようと、 [00:50.10]近づいた僕の手が、気がつけば、筆を取ってた [01:00.54]二人で同じ絵を描いた。 [01:04.49] [01:04.91]遠い空、高く、僕らは、笑い声響かせ。 [01:12.90]別れの予感なんて、知らぬまま。 [01:18.98]日に日に、広がってく世界、膨大な時間が、 [01:27.25]僕らの目の前にはあると思ってた。 [01:38.62] [02:00.36]時間が経つほど、別れを自覚した。 [02:07.79]潮はもうすぐそこまで来ていた。 [02:14.71]消えてしまうなら、僕らの日々は、 [02:21.26]無意味なものだと、後悔するのか。 [02:29.29]消えてしまったら、描き直すのでは駄目なのか。 [02:36.72] [02:36.95]遠い空、高く、君はもう、涙声響かせ。 [02:44.66]薄れゆく思い出を、抱きしめて。 [02:51.07]いつかまたやり直せること、出来ないと知りながら。 [02:58.92]変わりゆく景色を、眺めていた。 [03:05.56] [03:05.74]最初に見た景色を、僕らはまだ憶えてるか。 [03:11.59]積み重ねた時間を、忘れられるか。 [03:17.45]いつか描いたあの空。 [03:21.21]置き去りにした想いを、 [03:23.99]掬い取るため、足を、踏み出してみる。 [03:32.82] [03:43.41]未来がどうなるかなんて、 [03:46.47]誰にもわからなくて、 [03:49.30]無駄なことだって、それでも、 [03:52.51]踏み出してみる。 [03:56.87] [03:58.59] [04:00.08]