硝子玉の中のセカイ-みとせのりこ(Mitose Noriko) 词:みとせのりこ 曲:大嶋啓之 ふわり胸に浮かんだ硝子球を 覗き込む透明のその中 映る景色も空も人間も木もみんな 何もかも逆さま 自分さえ歪んでる 逆さまに映った 硝子玉の中のセカイには この手で触れることは出来ないの 触れたなら冷たくて 硬い音たてるだけ はらり 窓の隙間抜ける風がめくる 白い本のページ 退屈な活字たち 繰り返し書かれた 「神様」なんていう文字の 存在も不在も 意味さえも判らない 見たこともない外国の 識めない言語みたい 何もかもが遠い 硝子でできた不可侵の殻の中 自分の殻 閉ざされていたいの誰も 触れないで 無温の聖城に さびしさも喜びも麻痺して 約束も 悲しみも孤独さえ遠いままで アイなんて残酷なコトバも だけど今そこにいて ただそれだけで 何も要らないから 逆さまに映った 心象の中に沈んだ 小さくて冷たい 罅割れた硝子球 触れたなら 指の先をただ傷つけるだけの 透明な硝子球に 滲む小さなカケラ 一雫落ちて