遠鳴りに掻き消されて 時報なんて聞こえやしない ね、こっち向いてよ 空ばかり見てないで 本当に、誰もが忘れたものを 子供たちは探すのです。 嘘に嘘を重ねて、 無意味なことばかり話そう 叶えてしまえば、 だって本当のことでしょ? 今は、そう 夢みたいな時代。 大人たちは言うわ。 何も知らないのに。 ねぇ、きこえる? 次の場所が呼んでいる このどきどきを重ねて、 同じ風の匂いを嗅ぎたい とびきりの、悪いことをしよう。 誰も知らないものを見に行くの。 誰も知らない世界を見に行くの。 同じものなんて見えないけれど それでもいいの。それでいいの。 さあ、この手を取って―――