[00:46.60]雲は高く流れ 落ちる豊(ゆた)かさの雨よ [00:57.16]ただ ふわり 稲穂(いなほ)が揺れる 風に舞う恋心 [01:07.80]秋は直ぐに駆け往く まるで稲光(いなびかり)の様に [01:18.18]また一つ 蛍火(けいか)の如く 短い生を受ける [01:29.00]夜は長く 日は落ちる [01:34.10]秋の灯火消える影 [01:39.00]それは儚く輝く命星(いのちほし) [01:47.00]旅立つ琥珀(こはく)の風音(かざね)に 幾度も 四季(いろ)を重ね [01:57.40]手を取り 繋ぎ また離す 優しさの道標(みちしるべ) [02:08.40]空は高く浮かび 恵む寂しさの雨よ [02:18.72]ただ ゆらり 案山子(かかし)が揺れる 空に消ゆ宵(よい)の口 [02:29.60]月は直(じき)に欠け往く 浮かぶ弓張(ゆみは)り月の夜 [02:39.81]星 一つ 流れる毎に 願う 今際(いまわ)の夢 [02:50.44]恋われずに 壊されずに 秋の篝火(かがりび)絶(た)えぬ夜月 [03:01.00]いつか心に優しく火を灯(とも)す [03:08.80]暮(く)れ往(ゆ)く秋の夜の淵(ふち)に 色付(いろづ)く夢見風よ [03:19.34]触れ合い 求め拒まれる 恋して過ぎ去る茜(あかね) [03:31.29] [03:55.70]貴女の命は 蛍(ほたる)の様に儚くて [04:06.10]愛しさの命星 そっと光りに輝き [04:18.10]流れ [04:21.00]恋に落ちる [04:24.68]過ぎ去るヒグラシよ さざめく一夜(いちや)の夢 [04:34.52]暮(く)れない秋が暮(く)れるまで 優しさ包まれる [04:45.10]旅立つ琥珀(こはく)の風音(かざね)に 幾年(いくとせ)募(つの)る別れ [04:55.60]手を取り 繋ぎ 離さずに [05:01.00]ふわり 此(この)花舞う [05:06.60]暮(ふ)れる秋の道標(みちしるべ)