格子戸の向こうに 賑わう宵の街灯 眠りに誘うは 浮かぶ影の軌跡 ゆらゆら揺れる月よ お前は何処へ行くの? あくがれる想いの行末は 優しき人の幻想 幼い手を引かれ 見上げた星に河に 故郷の栄華を 描くは幻か 鏡に浮かぶ月に 触れては想い出す 暖かな微睡みに包まれた 千夜の物語 消せない命も 終わらない未来も 全てを 赦して 嗚呼…… 月が満ちる夜は 胸に抱き眠るの あなたが編んでくれた 蓮華の花飾り ゆらゆら揺れる月よ お前は何処へ行くの? 永夜の神様が許すなら 今宵 私と共に