曇り空が部屋に憂鬱な午後に 軋む雲は窓越しの いつになく漫ろな空模様 路地裏を行くは旋風 いよいよ部屋の窓も騒がしい 屋根を滑るように土砂降り雨の雨飛礫 「嗚呼 帰って僕は 僕なんかは あなたばかりで」 曇り空ひらめき いきり立つ午後を 歪む陰に軒下の 一人泥るんだ奴は雨宿り 紙魚だらけのコンクリトに唄う  何時までも 涙に濡れたままで 十二月続ける止めどない平行線 「それならば 僕の方から あなたに逢いに行きます」 虹舞い降る空へ