四月の駅のホームは、 出会いと別れの中、 ひらひらと舞う桜が、 この町をまた彩る。 日が暮れるとまだ寒く、 夜の帳(とばり)が僕らを包み込んだ。 そう、出逢いと別れ繰り返して、 僕らは大人になってゆく。 あぁ、桜舞う日の四月の空を見上げて、 君は何を思うだろうか? 別れのその先には、 出会いがあるのならば、 出会いの先にもまた、 さよならがあるのだろう。 それでもまた僕らは、 桜の唄を歌い続けるんだ。 そう、僕がいたこと。君がいたこと。 素敵な恋をしたこと。 もう、戻れはしない。 ぼんやりしてたあの頃が何よりも大好きだった。 そう、出逢いと別れ繰り返して、 僕らは大人になってゆく。 あぁ、桜舞う日の四月の空を見上げて、 君は何を思うだろうか? そう、僕がいたこと。君がいたこと。 素敵な恋をしたこと。 もう、桜の唄は聴こえないけど、 君のこと誰よりも大好きだった。 -END-