木漏れ日神社 ひとりで隠れんぼ 消えてく自分の声こだまする 一ミリ 変わる歩幅が怖くてさ いつも愛想笑い これでもうまくやってるほう 落陽 セミの声に伸びる影法師 笑い声横目に 一人で鬼ごっこ 自分はなにも変わっていないはずだけど 遠退く明日に 置いていかれてるような 夕焼け小焼け まるで雨のように時間は 今の気持ちごと どこかへ流していく 何故か今日は日差しが苦しい こうして大人になるのなら 僕はずっと子供のままでいたいのに やっぱり今日も一人で隠れんぼ 違う音響いた 君の声 一つの影が分かれてふたりんぼ 初めて聞こえた「もーいいよ」の返事 欠けた心合わさって 笑った赤鬼 ぼつり並んで歩くいつもの歩道橋 世界はなにも変わっていないはずだけど 同じ時間が何故こんなに違うんだろう 夕焼け小焼け 軋んで錆び付いた心も 音を立てて時計の針動かしていく いつもは泣きそうな空がちょっとだけ広く見えるのは 雨上がりと同じ理由なのかな 夏しか会えない小さいな神様 さみしい声が聞こえたよ 勇気が出せない弱虫赤鬼 左手とって握りしめた 一人の僕は 君に会えた オレンジ零した街と明日へ続く道 寄り添う二つの影を伸ばしていく ゆっくり流れる時間が僕たちを大人にするなら 今は自分の足で進める気がする 俯く顔を夕焼けが染め上げてく