歩み 雪の景色 見つめた この瞳の奥 紫染まる冬空 仰いだ 冷たく刺さる その風霜 荒れた地を駆け巡る 当てもなくただ 其れはまるで 風の疾走 人々が云う銀髪少女 噂話 『暗闇を照らし出す 神の力と その光灼き払う 魔物を 血族に持つ 銀髪巫女の 右瞳には 今もなお封じられてる』 戦ぐ 風に運ばれ 届いた 知らない風評 視界の全てが揺らいだ 涙に濡れた その風貌 この心駆け巡り 渦巻く感情 其れはまるで 冬の嵐で 崩れ落ちてた闇 一筋の光が射す ひたすらに求めてた 願い続けた 寂しさを包み込む 光を 悠久に似た 時間を越えて 私には 今もなお封じられてる 今 暗闇を照らし出す 神の力と その光灼き払う 魔物を 血族に持つ 銀髪巫女は 解き放つ瞬間を 祈り続けた おわり