そうあの夜は確かに暑くて 小さな夏祭りに二人で出掛けたね 月の明かりに照らされて ただ波の音だけを静かに聴いて あの空を暗い夜を見上げて 花火のように一瞬の恋だとわかっていても このまま二人の心を変えることはできない 今思えば あの日はあの夜は いつもと同じ笑い声砂浜に響き渡る足跡を残し 咲き乱れ散ってゆく花弁 花火のように一瞬の恋だとわかった時は 二人の心はもう二度とひとつには戻らないから 花火のように一瞬の恋だとわかっていても このまま二人の心を変えることはできないから 花火のように一瞬の恋だとわかった時は 二人の心はもう二度とひとつには戻らないから そして僕は一人きり蒼い月に照らされて 暑い夏と熱い夜ほら花火が消えてゆく