神様がくれた  その名前をなくして 地位も名誉も栄光も  失ったんでしょ 疎まれて馬鹿にされ  それでも笑い飛ばして 気付けば歳だけ重ねて  まだ笑ってた サヨナラの  その意味がわかるまでの間 あなたは平気なフリをしてたね  ねぇそうでしょ 奇跡を起こす力もないのに ぽろぽろ  涙が出ちゃうの すごく大事にしてた  水色の置時計は 秒針が止まったまんま  寂しそうにしてた 自分のことは二の次  他人の幸せ願って 傾いた命を余所に  また笑ってた 行かないで  私まだ知らないことがあるの 大きな手で撫でてくれた  温もりが痛いよ 奇跡を起こす力があるなら 神様  もう一度だけ 12月 とある日に  鈴の音が遠く聞こえて 白い髭の老人が  会いにくると言う サヨナラの  その意味がわかるまでの間 あなたは平気なフリをしてたね  ねぇそうでしょ 奇跡を起こす力はないけど そんなのよりもずっと ねぇ 欲しいものがあるの  聞いてくれる 靴下に入れておいてよ  ねぇいいでしょ 奇跡を起こす力なんかより 大事なものを見つけたよ あなたが教えてくれたよ END