夕暮(ゆうぐ)れどき 雲はすみれの匂(にお)いがする それはつましい明日のまえぶれ 公園で街で、恋人たちは 時を忘れて戯(たわむ)れる  時計台から夜空に 十二の音が溶(と)ける すると小さな別れの始まり 家路を急(いそ)ぐ、恋人たちに 時がやがてよみがえる 約束(やくそく)です しゃべりすざた夜の様に いくらか寂しい気持のする時を てないで下さい、恋人たちよ 愛する日々と同じ様に