季節外れのTシャツ 裾をしばって 運び出す荷物も 残りこれが最後ね ここから見る三度目め桜のつぼみが ベランダの影から どこか手を振るように のぞき込んでる 二年前には広く思ったけど わりと狭かったネって カランとした 部屋を眺めてみたら 一人きりで 寒い冬の夜に雪の町を見てた ここに初めて来た 年下の私がいた もしも声を掛けてあげられたら やっぱりこの部屋で過ごす昨日を薦めるって思うよ 捨てられずに抱きしめて 一度も開けずに はこりをかぶってた 沢山の想い出は 見つける度 確かめて かかえて来たけど 本当に大切な想いなら捨てたって 忘れないよね これから向かう新しい街にも まだ出逢わない私が 待ってるから そろそろ出て行くけど また逢えるよね 見慣れたドア閉じて鍵をかけて この扉をくぐりながらめぐる時を越えてきた そしてもしも時を戻せたって きっと今日まで過ごして来た同じ出逢い選ぶと思うの また逢えるよね これから待つどんな事もきっと 幸せへの手招きだと思える私で行こう これからも