「虐めないでよ。」って泣いてばっかり 震えちゃうのも仕方ないのです。 孤独を敏感に恐れている 少年の僕を「勇気」は嫌った。 同じ様に雨に濡れている、 子犬に理解を求めていた。 自分勝手に抱き寄せていた 「君は僕を虐めないよね?」って言って。 「『友達』になろう。 言葉じゃないところでさ。 話がしたいよなぁ〜♡」 そんな僕に、 悲劇が待ってた... ▲聞こえたんだ、声が盛大に 閉ざした脳を、ノックする 「あいつは汚い。」 「そいつを騙そう。」 「大嫌い!」 「死んじゃえよ!」 なんて... 「思いの声」が一斉に 、 拒んでいたってノックする 言葉にしない心が、突き刺さって もう泣きそう... 「希望を願った罰だ。」って 孤独網の騒音は、 僕に、こんな、代償を、 植え込んでいた。 そして今日も声は責め立てる 流れ込んで、僕を溶かしていく 他人(ひと)の、心理を盗み取れる 面妖な僕を、誰もが嫌った... 逃げ出そうと、外へ飛び出せ ここじゃもう、息も出来ないから 街の憎悪の、目を避けてさ 僕はそっと、駆け出した、 何処かへと... 迷い込む森 行き場の無い静けさに また怯えちゃう様な そんな僕を、誰かが待っていた。 ▲聞こえたんだ、 「今日も淡々と、描いた『今日』を待ってるの。 誰かお願い、ここから助け出してよ... 寂しいよ...」なんて... 『思いの声』は逡巡な 昨日の僕の様なんだ。 「『心』が怖い?」 「明日を変える『勇気』も足りない?」 「そんなことない」とノックした 物語は繊細で 僕は、そっと、慎重に、開いていた。 △ 踞った少女は言った、 「昨日も、今日も、一昨日も、 広い世界が簡単に崩れちゃう、 夢を見ていた。」 「怖いよ。」なんて感情も 「辛いよ。」なんて泣き声だって 絵本みたいに、救い出してしまえたなら? ▽ ▲芽生えた今日の感情を 絞った声で ノックして 君に話そう、 「それでも、大丈夫だよ。泣かないでよ。」って 『思いの声』の心臓を 包んで笑い合えたなら 『心を救う心』を 僕は『勇気』と呼べそう。 進み始めた毎日の僕は今日も平凡で、 ドアの外の声は、もう、聞こえない。