[00:31.70]赫く照らすは蠱惑の月 [00:34.28]籬の外に 彼岸花バなびらビラ [00:37.31]廊の内 繋がれては [00:39.90]病むに止まれぬ 世は無常 [00:42.76]花魁道中 [00:48.63]高が夢 然れど夢 [00:51.26]毒の日々 散りぬる紅葉 [00:54.31]地ノ獄ハ其ノ先ニ… [01:08.30]栄華極めし手招く影 [01:11.09]悦眼で誘い 嗤う欲 [01:13.86]くるり くるりら 眩めきんず [01:16.68]散らし散らされ 明けぬ夢 [01:19.63]似非化粧 艶の談 [01:26.57]秘し隠しで 奏で舞う [01:28.12]涎塗れの狗の口元に [01:34.90]ひらりと人指し指を付けて [01:36.61]煙管燻らせ蜜の囁きで [01:39.21]廓詞の糸を張り巡らし [01:42.05]仮初の愛に淫れ媚態 [01:47.63]柘榴の果肉は憂いに熟れて [01:52.52]ざくりと爛漫 [01:54.84]一夜限りの契りを舐り [01:58.93]貪り突く馴染みを手練手管熟し [02:04.67]「感情」は棄て「勘定」に欺く [02:30.37]魔境に誇り 犇く影 [02:33.01]浮かべど沈み 品定め [02:35.75]ゆらり ゆらりら 揺らめきんす [02:38.52]絆し絆され 匣の中 [02:41.36]似非化粧 艶の談 [02:47.31]秘し隠しで 奏で舞う [02:49.89]現こそ夢 夢は幻 [02:52.74]幻こそ現 宵狭間 [02:55.50]男は極楽 女は地獄 [03:01.25]猩猩緋の鱗を身に纏いて [03:04.04]仮初の愛に淫れ媚態 [03:09.36]柘榴の果肉は憂いに熟れて [03:14.32]夜半に轟いて聞こゆるは [03:17.78]半鐘の音か [03:20.57]一層の事に総て [03:23.62]紅蓮に染めなして [03:26.47]今宵もあっちは「春」を売りんす [03:30.06]安堵の焔に包まれて… [03:34.97]捨つるは浮世の柵か