やれやれ、これでおしまいか 修学旅行の枝折りの編集作業も ようやく片付いた 資料もまとめたし あとは学年主任の先生に提出するだけ もうすぐ修学旅行か 同室の彼女が私を見ていることに気がついた 「まだやっているのかって?終わったわよ。 眩しい?ええ、慣れたからいい?そう、ごめんなさい。 謝るなんてらしくもない?そうね、らしくもないかな。」 こんな時間でも、三つあるベッドのうち、ひとつだけ空のまま。 「ふ~疲れているかもしれないわ。今日も、帰ってこないつもりなのね。」 「らしくないはあなたの方じゃない、四葉さん?いつも話なんてかけてこないくせに。」 そうね、牢獄の中にいると言って会話しないのは、きっとおかしいことなのかもしれない。 「あれ、わたし...」 落ちた髪留めを拾おうとして、視界が歪む、話すことさえできたら。。。それだけできたら 相手なんかいないわよ、泣くもんですか。あの子を守るためなら、あんな手するんだから。」