[00:00.300]やれやれ、これでおしまいか [00:07.000]修学旅行の枝折りの編集作業も [00:11.000]ようやく片付いた [00:13.000]資料もまとめたし [00:15.000]あとは学年主任の先生に提出するだけ [00:19.000]もうすぐ修学旅行か [00:22.000]同室の彼女が私を見ていることに気がついた [00:27.000]「まだやっているのかって?終わったわよ。 [00:31.000]眩しい?ええ、慣れたからいい?そう、ごめんなさい。 [00:39.000]謝るなんてらしくもない?そうね、らしくもないかな。」 [00:48.000]こんな時間でも、三つあるベッドのうち、ひとつだけ空のまま。 [00:55.000]「ふ~疲れているかもしれないわ。今日も、帰ってこないつもりなのね。」 [01:05.000]「らしくないはあなたの方じゃない、四葉さん?いつも話なんてかけてこないくせに。」 [01:14.000]そうね、牢獄の中にいると言って会話しないのは、きっとおかしいことなのかもしれない。 [01:25.000]「あれ、わたし...」 [01:30.000]落ちた髪留めを拾おうとして、視界が歪む、話すことさえできたら。。。それだけできたら [01:40.000]相手なんかいないわよ、泣くもんですか。あの子を守るためなら、あんな手するんだから。」