月が満ちて 青白く 岸行く小舟揺らしてく 月祭りに 薫ほは 浮世の影を照らす 秋茜の行き先をくぐり抜け 遠き人の面影を霞めて消えた 嗚呼 今は帰らない 寂しくて 杯一つ添えた きっと誰の心にも届かない 手紙を認めてます十五夜の空 嗚呼 今を永遠に おわり