汗ばむくらいに強く握る 不揃いの手のひらを重ねる時 通りすぎるあの日の匂いが立昇る しらけた公園のベンチに座る 頼りなく寄り添った僕等の影 涙もろく強がりな君を守るのがやっとだった 淀んだ水に揺れる波紋のように 遠くどこまでも行けたなら そのうち僕等きっと壊れてしまいそうで 声にならぬ想いにも気付いてる 眩暈にすら似た 愛しさの狭間で 身体にタマシイに 切なさが押し寄せる 同じ空気を 感じることや ぎこちないオヤスミや 重なる手のひらが 心に染みわたるように 二人に残りますように 見慣れた景色も違って映る 清らかな春の風 夏の大空 秋の夕暮れ 伸びてゆく影に冬の足音を聞いた 凍てつく道に咲いた花のように そっとそよ風を待ち焦がれて 街中誰もがきっと軋んだ胸を抱え 無口なまま泣くのをこらえてる 闇に彷徨い 戸惑う世界に 矛盾や雨の日が 悲しみを連れてくる 夜の終わりに 優しさ持ちよれば 伝わるぬくもりで 明日も戦える 陽射しが溢れてくように 優しく包まれるように 眩暈にすら似た 愛しさの狭間で 身体にタマシイに 切なさが押し寄せる 同じ空気を 感じることや ぎこちないオヤスミや 重なる手のひらが 心に染みわたるように 二人に残りますように