Original music: 万年置き傘にご注意を (東方星蓮船) Lyric: 大瀬良あい Arrange: 流歌、yohine Vocal: 真野紫 流れ彷徨う雨風に 身も心も錆(さび)つき往(ゆ)く 「帰趨(きすう)の地は何処か」と独り恋水(こいみず)落とすの やがて宿す焔達が 天の滴(しずく)焼き消すとき 記憶手折(たお)り捨てて 雨さえも憎むのだろう 抗(あらが)い謳(うた)う涙雨(なみだあめ)よ 僥倖(ぎょうこう)の心を射る矢と成って 貴女を呼ぶ幼き瞳(め)の慟哭(どうこく)跡形なく消し去るの? 妖(あやかし)と生まれ変わって、煌(きら)めく遠い過去の匂いに触れたら 「会えるのでしょうか」 流れ揺蕩(たゆた)う恋風(こいかぜ)に 息も期待も萎(しお)れ往く 「雨は重く冷めた生き物」と此の日知った いつか懐かしい足音が 赤心(せきしん)込めて近づくとき 時雨心地(しぐれごこち)堪(た)えてそっと手を掴むのだろう 紡(つむ)ぎ謳(うた)う涙雨は あの日の匂いを消す恋の詩 微か残る手の温もり「触れたい」と嘆(なげ)きあえかに眠るわ 抗(あらが)い謳(うた)う涙雨よ 僥倖(ぎょうこう)の心を射る矢と成った今 一縷(いちる)の望み込めて待つ、忘れ傘は独り 「もう、会えないのでしょう」