丑三つ時 世界で一番低俗な十六インチの虹を照明の代わりにして 俺は感情の赴くまま 帳面に言葉を紡ぎながら暮らしているのさ 退屈な映画におけるテロリストのモッズコートの中にある 切り札の様な言葉を 偶然手に入って何となく大事にしているだけの ギザギザのついた古い十円玉の様な言葉を 俺は帳面に紡ぎながら暮らしているのさ あやふやなビートがモンキータウンに響く 若者が何かに夢中になれるのは素晴らしい事だと想うけれども 俺は"ポストロック"なんて云う鈍臭い呼び方が どーも好きにはなれないって訳よ 昨日と比べて何一つとして変わっちゃいないのに 何故だか妙に自分がノロマになった様な 妙に愚鈍な存在になった様な 錯覚に陥る時はないかい? 例えばそう 動く歩道を降りた後のあの感じさ 例えばそう 白昼堂々 制服姿のまま煙草を喫む高校生と すれ違った時のあの感じさ 解るだろ?Mr.POP 無差別に夕陽がモンキータウンを包む こんな気分の時は 只々頭の中を空っぽにして 馬鹿馬鹿しいモータウンビートに合わせて喧騒の中 曖昧に笑っちまうに限るよ 先を急く運輸車が右折時に鳴らす警報 眠らず走ったせいか ヘッドライトも点けたまんまさ 続け様 喫むシガー 鼓膜には合成樹脂 春風は誰かの ゆるい孤独に吹いている 見慣れたモンキータウン 音速で飛ぶミュージック 転がる暮らしにミュージック まだ暗い明日にミュージック 世界からビートが無くなれば君はどうなる? そしたら俺はどうなる? そしたら彼はどうなる? どうかしちまうよ