さざなみ 僕は波に沿って目を泳がせてる 君は空のほうへ何を見ていたんだろう ただ時間だけが波風に揺れて流れてた 手のひらを繋いだら 何か変わると思ってた 踏み出せない気持ちが 寄せては返すように 砂に描いたのはあの頃の僕ら 砂に描いたのはこれからの僕らだよ そっと撫でる様に寄せる波にのまれてった 滲む日が音もなく 闇と僕らを置いてゆく はじけてく波粒 あやふやな未来 きっと僕らが掴めなかったものなんて 海に映って空に溶ければ 消えていってしまうものなのに 手のひらを繋いだら 何か変わると思ってた 言葉もなく過ぎる時間は 小さくしぶきをあげて 変われないまま滲む僕らと いつまでもそこで揺れていた