母さんの まな板の音で 目が覚えめる 味噌汁の匂いは 朝の匂い 玄関 開けて 新聞取って ストーブに かじりつく やかんは チンチン 音を立て 昨日の天気 予報どおり 窓の外は 一夜で雪景色 冬将軍 来たぞ この山の町を 半年も 閉じ込める そろそろ 顔でも 洗おうか 小さな学校には 先生二人 教室の数も 二つだけ 泥んこ混じりの 雪だるまが 通せんぼ 通せんぼ 山も 今日も 雪化粧 松林を抜けたら 崩れ落ちそうな 誰もいない 家があった 何故か あの頃の生活が 夢の生活のようです 母さん 白髪が増えましたね 母さん 白髪が増えましたね