「画家と骨董店」 ボーカル、コーラス:櫻井アンナ クワイア:六弦アリス混声遺言合唱団 この街(まち)へ来(き)て10日目(とおかめ)の夜(よる)が来(き)た。 明(あ)け方(がた)までにあの老人(おとこ)に会(あ)わねば…。 この肖像画(え)を彼(かれ)はどのような目(め)で見(み)るか。 この肖像画(え)は、とある貴婦人(きふじん)を描(えが)いたもの。 街灯(まちあか)りが静(しず)けさに揺(ゆ)れる 街(まち)の声(こえ)が静(しず)けさをよぎる   <<他人(ひと)の話(はなし)を全(すべ)て信(しん)じてはいけない。 雪(ゆき)が激(はげ)しく降(ふ)り止(や)まない夜(よる)は、何(なに)か不思議(ふしぎ)な事(こと)さえも… 月明(つきあ)かりに照(て)らされた雪(ゆき)が、足(あし)に絡(から)みつき行(い)く手(て)を遮(さえぎ)る。 蒼(あお)く染(そ)まる世界(せかい)からまるで私(わたし)だけを置(お)いて消(き)えるかの様(よう)だ。 ただ激(はげ)しさを増(ま)す雪(ゆき)と鼓動(こどう)に煽(あお)られて孤独(こどく)を知(し)る それでも真実(しんじつ)に辿(たど)り着(つ)く為(ため)、雪(ゆき)深(ぶか)い森(もり)を辿(たど)る ---冷(さ)めた月(つき)が尽(つ)きぬ不安(ふあん)を浮(う)かび上(あ)がらせる。 降(ふ)り止(や)まない雪(ゆき)が真実(しんじつ)を隠(かく)し、静(しず)けさが行(い)く手(て)を遮(さえぎ)る。 蒼(あお)く染(そ)まる世界(せかい)からまるで私(わたし)だけを置(お)いて消(き)えるかの様(よう)だ。 終わり