切り取られた言の葉は 凍りついた千夜を重ね 見失ったまほろばは あでやかに沈み 振り返った始まりは 口ずさんだ孤独の歌で 与えられた自由さえ 持て余してた 震えていた小さな白い肩に(そんなに怖がらないでね) そっと触れる指の温かさ(心ひとりじゃないから) 麻痺してる傷口に染みる 優しい(か細い) あなたの声が(君の声が) あなたがいつでもそばにいる 隣で笑ってくれる 迷いも脱ぎ捨て 踏み出せる あなたがいつでもここにいる 今なら何も怖くない 今宵も踊ろう 月まで届くよに 切り裂かれた執着は 片目閉じた痛みにも似て 突き刺された蒼い矢は 悲鳴ごと溶けて 噛み殺した渇望は 焦がれるまま火影(ほかげ)に消えて 取り乱した幻は うつつに敗れ 美しく咲いては散って落ちる(一緒に分かち合いましょう) 花火に随分憧れた(君の切ない純情) 涙ごと淡く飾る星 寂しさ(愛しさ) 包みながら(こぼれながら) あなたと出逢えた喜びが 力強く抱きしめる 昔諦めた 安らぎを あなたと出逢えた偶然に 本当に救われたから 今宵も踊ろう 月まで届くよに 闇が遠い日の幸せを彩る 黄昏に明け暮れて はや幾年 あなたと二人で泣き笑い たまには喧嘩し すれ違い 願うのならいつまでも……だけど あなたはいつかいなくなって 夢の終わりは知ってて 置いてかれてまた ひとりで何想う 私がいつでもそばにいる 隣で笑ってあげる 二度とは戻らない 永遠を こんなに月が綺麗だから 夢の続きを語ろう 色褪せぬ日々が 明日へ続くよに