星の見えないこんな夜 溜息の色溶けていく じわりと滲んだ景色を からっぼの手で遮った 白い道に続く足跡 とぎれとぎれ 灰色見上げる 重い雲のその向こうは 今もきっと 光であふれてる 目を閉じれば輝きだす ただそこに在ると気づくだけで それは勇気になる 歌う夜風が枯れ木を 切り裂くように撫でていく 冷えた指先の痛みが 浮かぶ迷いを振り払う 向かい風に目を細めても 願う明日を 見失わぬよう 重い脚で踏み出すたび 震えてても 気持ちは繫いでく どんなときも諦めない そう思うだけで強くなれる 明日へ向かいだす 何度立ち止まって 何度振り返って 足跡を数えたろう その度 見上げた 重い雲のその向こうは どんなときも 光であふれてる 目を閉じれば輝きだす ただそこに在ると気づくだけで もう一度歩き出せる