水底で待っていた 息を潜めて待っていた 微かに降りる光を ずっとずっと求めている 幼いまま大人になった どうしようもない僕らは 目を瞑ったまま 行き場を探したって どこにも答えなんてなかったんだ それでも水面に昇ったとして きっと光に目がくらんで 消えてしまう 水底で待っていた 息を潜めて待っていた 気まぐれに降りるのを ずっとずっと求めている 誰かが言う 手遅れだと どうしようもない僕らは 宝石の海を泳ぐ人魚に会った 僕らはただ見とれていたんだ いつまでも鮮明に残る映像は 視界をなくしても忘れない 宝石の海へと泳ぎ出す夢を見たら 涙の粒が 宝石の海から差し込む光の粒子を 今日もまた待っているんだよ