傷をなぞる絶望と それを嗤う代償が 青い熱を帯びて 蠢いている衝動 纏う理性 瞬間の奇麗事で装った 人格の在り処を 悟られぬようにと 浸せるはずはないと築いた壁が 子供じみた狂気を閉じ込めていても 沈黙に咲く花の凶暴さには 「絶対」に抗う運命が滲んで 深い闇に堕ちて行く記憶の狭間で何も許せず いつの間にか孤独な聖域の中 誰の存在も声も届かない場所で一人傷を隠し 何を忘れようとして 何に酷く囚われ続けた? 渇きさえも正常に 刻む時は饒舌に 虚しい魂を抱き 酷い偽善を刺した 揺らぐ理性永遠に昇華できぬ悔恨と 皮肉な生なだめ 従順なそぶりで 消せない痛み洗い流そうとした 幼さは遥か昔に奪い取られ 無意味に開く華が凶暴なほど ひと時の空白に身を預けられた 深い闇にこびりつく記憶のシーンの何に怯えて 今もずっと孤独な聖域の中 塗り替えられぬ残像が示す明日がいつか終わる日まで 逃れきれぬ血を嫌い 固く閉ざし続けるのだろう 深い闇に堕ちて行く記憶の狭間で何も許せず いつの間にか孤独な聖域の中 誰の存在も声も届かない場所で一人傷を隠し 何を忘れようとして 何に酷く囚われ続けた? おわり