あの日君は僕の手をい引て言った 壁の向こうにある暮らしを目指そうと 弱くて折れそうな僕の肩を抱いて 深い闇の中をどこまでも歩いた [01:46.08 [01:53.50 [02:30.34 ふたりきりで過ごす夏が始まった 裸足で踏みしめた畳が痛かった 僕のために買ってくれた花火は 鬱いだままでいてそれも無駄にした [05:05.14 [05:12.58 僕の隣ではいつも君が笑ってた 散歩の帰り道 鐘の音を聞いた とても懐かしくて涙がこぼれた 僕の手を振りきり君は走り出した 空は暗く今も僕らを閉ざしてた 冷たい雨が降った君はひとり 足元に転がる石を見てた 僕は傷だらけの猫を抱いた 守られ続けた僕らがいた そんな意味は忘れたままでよかった やがてまた僕らは連れ戻された やり残した花火も手つかずのまま それを抱いて君の部屋を訪れた 君はいつの間にか笑わなくなってた 今度は僕が笑ってみせるから 今度は僕があの夏へ連れ出すから