「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」 川端康成の小説の舞台になった新潟湯沢町。 冬、人口1万人満たないこの町には300万人を超えるスキー客が押し寄せる。 スキー場でお客さんを迎えるのは全国から集まったアルバイト達であった。 人を呼んでいるリゾートバイト、通称リゾバ。 スキーやスノーボードが何より好きな仲間たちと四ヶ月間共同生活を送る。 夏場は別の仕事をしながら、 雪が降ると真っ先に駆けつけてくる。 「いろんな仲間ができて、すごい心地がいいです。」 「最後にしようかなって毎回思うんですけど、何か帰るころには、ちょっとまた来年も行きたい」 日常から離れたスキー場で彼らは何を探し求めているのか、 リゾバに青春をかける若者の三日間に密着してみた。