葵ちゃん:ありがとうございます。あたしのためにいろいろしてくださって感謝してます。すみません、あたしがもっと、もっと男らしければ… 中島:おい!おれの柔道着、誰か知らないか。 葵ちゃん:あ、洗っておきました。 頼子:道場の鍵、誰か持ってない? 葵ちゃん:あ、あたし、掃除しておきました。 夏実:姉様人形。 中島:紐はいり編んだ。 葵ちゃん:せめて私にできることをと思ったんですけど。 美幸:洗濯や手芸はいつから? 葵ちゃん:はい。やはり外見だけでなく、内面から滲み出るものがないと痴漢は捕まえられないと思いまして。 夏実:そうすると、お茶とか生け花とか。 頼子:着付けとかテーブルマーナとか。 中島:お手玉とかお弾き? 葵ちゃん:はい。女らしいとされる習い事はひととおり。 夏実:ははは、完全に負けてる。 美幸:まじめで仕事熱心なのよね。ただ、情熱の向きが違うだけで。