金田:これです。ただ本物の事件ていうのは推理小説みたいにはいかないもんですよ。その矢印が指してる先には特に変わったものは何もないんですよ。扉と空っぽの小部屋があるだけで。 篠田:刑事さんあなたは多くの可能性を見過ごしてしまったのかもしれませんよ。 西園寺:どういうことですか? 篠田:これが矢印ではなく弓矢の矢を示しているとしたら、あるいは数字の4。もしかすると、漢数字の千を書こうと思ってたのかもしれない。 平塚:なるほど、素晴らしい。 西園寺:そうか、確かに。 篠田: 発想の転換てヤツですよ。 金田:まぁ、矢とか4とか千程度のことは私も考えてましたけどね。 平塚:そんなバカな!