国枝:あなたは大久保君のそばにいてあげるべきだった。 千明:あなたにはわかりません。容疑者の妻の気持ちなんて。 国枝:でも、彼言ってましたよ。俺は無実だって。 千明:いいえ、私にはわかります!夫婦ですから。あの女の子を殺したのは大久保です。 音無:なるほど、夫婦でしかわからない、妻の勘ってやつですね。この人、浮気してる……みたいな。よりによって、教え子に手を出してホテルで殺すなんて…。それは許せませんよね。 千明:警察はいつもそうね。そうやって人の傷を平気でえぐる。加害者の家族なら何を言ってもいいと思ってる。失礼。国枝:あまり気にしない方がいいですよ。彼女ちょっときついから。