恵理:ご苦労さま。 大輔:ああ。サイン偽物だったよ。 恵理:あっ、何だ。がっかりね。何でこれだけ持って帰ってきたの? 大輔:ああ、形見に取っとこうかなと思って。 恵理:えー!? 大輔:そういえばさ。俺の名前ってばあちゃんが付けたの? 恵理:そうよ。どうして? 栞子:あなたのお名前を付けられたのはおばあさまですか? 大輔:何で大輔だったの? 恵理:昔からどうしても付けたかった名前があるって言って、強引に決められちゃったのよ。 大輔:ばあちゃんが結婚した年って、何年か分かる? 恵理:えーと。お姉さんが確か翌年生まれたはずだから、1959年ね。 栞子:おばあさまが結婚されたのは1962年より前ですか?後ですか? 大輔:1962年よりも前か。 恵理:えっ?何なの?何でそんなこと聞くわけ? 大輔:ああ。なあ?じいちゃんってどんな人だった?