広瀬:好調だね。ハピネス魔法瓶。 金田一:広瀬さんに設備投資していただいて、息吹き返せたおかげです。ありがとうございました。 広瀬:ありがとう。さあ。 金田一:あっ。失礼します。 広瀬:事業を拡大していくなら、そろそろ新製品の開発を考えてもいいんじゃないかな? 金田一:あっ。 いや。 でも今は取りあえず魔法瓶一本でいこうかなと思ってます。開発担当のみんなも保温期間を今度2日から3日に延ばそうって気合入ってるんで。 広瀬:なるほど。今はなきミラクル魔法瓶の遺志は君たちに引き継がれたってわけだ。 金田一:いやいや。 そんな 大袈裟な話じゃないですけど。広瀬:そうだ。瑤子に聞いたんだけど、君は広島カープのファンなんだって? 金田一:ええ。そうですけど。親父がファンだったんです。親父の記憶ってそれぐらいしかなくて。 広瀬:どういうこと? 金田一:いや。僕、あの。1回しか親父に会ったことなくて。その最初で最後の1回が球場で初めて生で見た広島戦だったんです。そのときに北別府のサインボールとかもらって。 広瀬:北別府の? 金田一:ええ。 広瀬:それはいつごろのこと?