加代子:ホント人騒がせな事件でしょ。おかげでマサはケガするし、私もお父さんのお墓参り行けなかったし。 進也:まあ、マサが大したことなくてよかったじゃん。 糸子:でもマサをバカにした新人刑事は超ムカつく。 加代子:そうなの。マサが役立たずなんて、マジムカつく。 杏子:でも暴力団に追われてたのよね。その死体偽装した子のお兄さん。 椎名:恐らくその暴力団は惣流会系傘下の飛鳥組でしょう。下部組織のさらにもっと下の組ですから、騒ぎもじき収まると思いますよ。 杏子:そう…。 加代子:ね、マスター、どうしてそんなことまで知ってるの。 椎名:職業柄、そういう情報は黙っていても耳に。 マサ:マスターは物腰の柔らかい人物だが、ときおりすさまじい威圧感を感じることがある。 椎名:そんなことより、加代子さん。その死体偽装一つだけ腑 に落ちない点があるんですが。