春山:志岐貴が犯人だとおっしゃるんですか? 彩未:そうです。犯人の仲間かもしれません。 春山:仲間とおっしゃいますと、犯人はどんな人物だとお考えですか? 彩未:人身売買の闇組織です。世界中に養子を斡旋する国際的なシンジケートが志岐貴のバックについている可能性があります。 春山:それはまた大胆な発想ですね。何のためにですか? 彩未:ある子供を手に入れるためです。 春山:その子供というのはもしかして…予知夢を見る人間のことですか?その子は先生の教え子ですか? 彩未:それはまだ言えません。その前に志岐貴を逮捕してください! 春山:それまでは警察も信用できないというわけですか? 彩未:志岐貴を捕まえて全てを吐かせれば済む話です。 春山:しかし何の理由で逮捕するんです? 彩未:私は殺されかけたんですよ! 春山:合鍵を持った元彼にですか? 彩未:拳銃を突きつけられたんです!銃刀法違反で逮捕できるじゃありませんか! 春山:本物だったんですか?撃ったんですか? 彩未:撃ったら私はここにいないでしょうが! 春山:それでは今のところ逮捕状をとるのは難しいですね。