麻衣:春子さんち行ってみたい。 春子:いや。自慢できるようなもんじゃないのよ。マンションのテラスだし。麻衣:行ってみたいです。 春子:えっ? 麻衣:ねえ、純平さん? 純平:えっ?いや。でもご迷惑なんじゃ。 春子:全然迷惑じゃないんだけど。じゃあ、今度来る? 麻衣:やった! 純平:すみません。ありがとうございます。 春子:いいえ。 麻衣:ありがとうございます。 春子:ぜひ。 千春:お店のみんなが遊びに来る? 春子:うん。今度の定休日。 千春:今度の木曜日だったら私もお休みです。 春子:ホント?よかった。 千春:お客さん来るの初めてですよね。ちょっと楽しみ。 春子:そうだねぇ。 千春:うん。せっかくだから、旬の秋の味覚で何かおいしいものでも作りましょうか。えーと。スイートポテトとか。 春子:いいかも。 千春:うん。よし!気合入ってきたぞ。 春子:ねえ。気合入れ過ぎて焦がさないでね。 千春:えっ?何言ってるんですか?スイートポテトはあの焦げたところがおいしいんじゃないですか。 春子:えっ?スイートポテトはあの中のやらかいところじゃないの? 千春:へえー。じゃあ土鍋ご飯のかりかり。あのお焦げは? 春子:そこ別じゃないの。