七海:いいことなら教えてほしいです。 彩未:でも、悪いことでもその未来を自分で変えられるとしたら? 亜美:えっ?歴史を変えてもいいの? 彩未:タイムマシンじゃないんだから、未来は歴史でもありません。奈央:それなら、いいかも。 杏奈:だけど、その場合、自分の知られたくない心の中も勝手に覗かれるってことですよね? 彩未:えっ? 杏奈:人間はそこまでオープンにしなくていいから、他人の中でも生きられるんだと思います。私はそんな人と一緒にいるなんて耐えられません。迷惑です! 杏奈:先生もその意見に賛成です。そんなことはあり得ないということです。予知夢を見られる人間なんてこの世にはいません。あの人がテレビで言っていることはやらせか、単なる偶然です。 綾乃:恋人だったのに信じられないんですか? 彩未:だから別れたんです。なのでこれ以上この話はしないでください。面倒くさいです。