金田一:広瀬瑤子さんのお父さんですか? 広瀬:ええ。まあ。 模合:謝れ。 金田一:このたびはホントに申し訳ございませんでした。 広瀬:えっ? 金田一:瑤子さんとお付き合いさせていただいてたんですけど、あの一身上の都合で瑤子さんと全然顔を向き合わせる…。 模合:彼もここんとこちょっとトラブル続きでして。あの。急に会社を辞めることになったり、いろんなことがありまして。 彩矢:至って、本人は楽天的 で、無計画で。あの、お嬢さまも。 ねえ?さぞかし…。 金田一:でも、決していいかげんな気持ちで付き合っていたわけではないので。 模合:彼も。彼も年の割にはちゃらちゃら、ちゃらちゃら…。 彩矢:そう。ちゃらちゃらっていうかちゃらんぽらんっていうか。 模合:ちゃらんぽらんだね。でも、あの。女性をこうないがしろにするタイプの男ではないよな? 金田一:違います。 貫太:そうそう。だから全然金も無えの。 両太:かい性なし。 一厘:別れた方がいいだろそりゃ。 金田一:まあ、そうなんですけど。あの、まあ、そういうわけで、瑤子さんのことを振り回してしまうようなことになってしまって、ホントに申し訳ございませんでした。あの。今後もう二度と関わるなと言われても、あの、ごもっともだと…。 模合:私の方からも、あの、ホントにおわびを申し上げます。どうぞお好きなようになさって…。 広瀬:なるほど。娘とはそういう関係だったわけですか。 金田一:はい。えっ?