能見:では、成功と出会いを祝して、乾杯。 模合:乾杯。 能見:乾杯。うん。熱い。しかし熱い。 模合:暑い?マスター。ちょっと、マスター。空調。下げた方がいいかもしんない。 能見:あの魔法瓶のお湯が2日たっても熱い! 金田一:あっ。 能見:よく作りましたね。あんな魔法瓶。あんな魔法瓶はたとえ考えついてもこんなご時世に絶対作らないですよ。しかもこんな個人レベルで。普通に考えたら。 模合:そうなんすよ。もうホントに、あの、普通に考えないんですよ。だから、もうどんどん突っ走ってっちゃう。 金田一:何言ってるんすか?ノリノリだったじゃないっすか。 模合:いやいや。そりゃさみんなが何かこういくから何かしょうがなく…。 金田一:でも、一番しつこかったですよ。 模合:しつこい?えっ?ちょっ待って。しつこいって言ったの? 金田一:しつこいじゃないっすね。 模合:そうそう。しつこいだと言葉が違うと思うんだよね。 能見:まあ、まあ、まあ…。ビジネスというものは初めの成功よりもその後の 展開 の方が難しいですから。人間関係が働きだしたり、利権争いが生じたりしますからね。 金田一:うち大丈夫っす。 模合:そう、利権なんて。そんな大した会社じゃないんですよ。 能見:他に仲間は? 模合:あの。二階堂という女性が。 金田一:彼女は大丈夫っすね。 模合:大丈夫。