[00:20.73]真昼の月へと [00:23.54]浮かび上がった [00:26.12]真っ白に光る月光蟲 [00:31.46]「こころを一房噛みちぎって、届けに行くのだ。」 [00:39.58]と、いうのです。 [00:42.19]グリグリメガネの郵便屋は [00:47.48]「おれが伝える。」 [00:50.25]と声をかけた [00:52.79]でも、ひらり [00:54.79]飛んでったそのあとには [00:58.07]椨(たぶ)の灰が残るだけでした。 [01:03.46]煙が、また消えた [01:14.28]大人に、ならないんだナァ… [01:24.64]響いた想いが、夜を撫でた。 [01:29.89]言葉に成れないまま [01:32.95]土に染みて消えるような想いが、音を立てた。 [01:40.57]思い出せるように。 [01:46.05] [02:04.76]唄え、踊れ、 [02:07.43]泣いたりはしないぜ [02:10.18]聞こえるだろう? [02:12.72]戻るつもりは…ないか。 [02:15.65]唄え、踊れ、 [02:18.17]目を伏せたくらいじゃあ [02:20.82]隠せないんだナァ…。 [02:26.16]やがて、想いは滲んだようだ。 [02:31.16]夜をかきわけて、赤い火が灯ったら [02:36.06]せめてほら、響け [02:39.29]また今日が来ても思い出せるように [02:44.71]響いた想いが、夜を撫でた [02:49.49]言葉に成れないまま、 [02:52.57]土に染みて消えるような想いが、音を立てた。 [03:00.64]思い出せるように。 [03:04.89]その日を超えられるように。 [03:14.70]