甘い涙 零す声音 眠る柩 歪んで 欠けた月の 後を追って 燃える銀の災厄 群れる翼 高い塔で 世界望み 鮮やか 赤の下僕 怖れ奪い 呪い告げる 悪夢 夜の街 ただ静かに 時計の音を刻む 赤い靴が 刎ねる調べ 踊るナイフ 霧に紛れ 影は消える 開かれた瞳 黒く塗り潰された兎 抱いた少女 白いクロスに並べた お菓子と針と叫び 哀れな豚 Knock! フォーク鳴らして My God! 祈り捧げて Light! ともす蝋燭 Wicked! 嗤うチェシャ猫 合図するよ 始めの言葉は 安らかな眠りをと 満月をなぞって 闇に翻す外套 切り裂いて揺らめく 今宵選ばれし獲物は… 後ろ振り返る 何も知らないで その手 震えたまま 閉ざされた心の鍵 失い生きた人形 君は綺麗 胸の十字架を彩る 首から揃えられた 哀れな豚 Blood! 濡れた指先 My God! もっと捧げて Shout! 終わり無き声 Wicked! そっと口付け 灰の日々に終わりを与えた 美しき貴方へと 花びらと無慈悲な 想い象ったガス灯 切り裂いて蠢く 今日も繰り返す衝動 僕は振り返る 何も言わないで 君の為のすべて 亡者の詩が響き渡って 『決して離さぬ』 定めの刻が来る 悪しき日々に終わりを 爛れ焼けたグロリア 目覚め願う誓いは乾いた麗しき世界へと 三日月を辿って 闇に翻す外套 切り裂いて揺らめく 今宵選ばれし獲物は… 後ろ振り返る 何も知らないで その手 握り締めて 突き立てる すべての罪を象ったナイフで 切り裂かれ 崩れる僕を見下ろした眼差し 赤い悪夢の中で