五月の夜は 月も淡く ミカンの花が 顔ていた 浅い夢覚めて 不安になり 僕は君を探したんだ 葉捲って 苦しい凍り 胸いっぱいに吸い込み 僕はまだ恋だとしろずに 当て所なく 歩く 明けない夜の出来事は 今でも僕の胸にある ミカンの花が ふと顔寝ば 会えそう て胸が騒ぐ 葉舞匂いを被こけて なぜだろう 僕は泣いた 僕はまだ恋だとしろずに ただ君に会いと小唄 五月の夜は 月も淡く ミカンの花は 咲き溢れる 君に会えなかった あの夜に 僕は恋に落ちた