灯と孤独 両手いっぱいの沈黙が整列する 報われぬまま灰のように流れ消え行き 重ねた分だけ目を見開き僕等はここに居る 小さい世界が此処にあるのは 承知の上で考えて紡ぎだし 事実だけが持つ光と陰で型取り 明日の朝日が数々の要求を共存 迷い知る夜の先が冷えた君の両手 心の底が生まれた意味に従う 歌に意思を乗せて 僕は沈み待つよ 行き着いた場所は どこかな そこかな 居たという事 居なかったという事 本当の理由は空虚な集約の先に 新しき鼓動の始まりが 建設的な言葉で創造の意味を教え 日々の視線に必要な営みの上に 意思の成り立ちを考えて作り 全ては翻弄され曖昧な抵抗で 否定の思いと宿命の物語を作る 欲しがっていた物は与えられず 泣いていた心も支えられずに 後ろ姿を見送るだけ 失った最低の美しささえ退却 救いがあったその場所に見返りを求め 歪み弾けた詩的構成のリズム 響く笛の音が写す音階スクリーン 揺れる速度が伝う虹色ストリングス 散りばめられた音像に乗せる百色ラング 届いて開いた作りかけの脳内シナリオ 分かった振りをして悟った世紀末ディスク 待つという事 待っていたという事 本当の理由は空っぼの手の平の重さ 還り行く問いにおかえりの合図 透ける無色の文字に繋がる君の時 響く音の先に優しき出会いを記した 燃やした僕と君の開かない手紙 書くと言う事 作ったと言う事 知り得た心は溢れ出す隙間の雫 帰り行く問いにただいまの灯りと孤独 戻る声の痕に優しき別れを刻んだ窓 今を抱き 今を重ね 時代を超え 明日に返る 今を逃し 今を作り 時代を飛び 明日を知る