握(にぎ)る指(ゆび)に触(ふ)れる 問(と)う空(そら)の色(いろ)に 聞(き)こえてくる 深(ふか)く白(しろ)く 音(おと)もたてず 揺(ゆ)れる水面(すいめん)に 浮(う)かんでいる 淡(あわ)く薄(うす)く ずっと 輝(かがや)いていた 誰(だれ)のなくし物(もの) 誰(だれ)のさがし物(もの) 誰(だれ)かの泣(な)く声(こえ) 誰(だれ)かが囁(ささや)く 誘(いざな)えばゆらめく 古(ふる)びた箱舟(はこぶね) 片手(かたて)に乗(の)る鳥(とり)に 歌(うた)われた子守歌(こもりうた) 知(し)らないのに 懐(なつ)かしく思(おも)えた ただ一人(ひとり)で 紡(つむ)ぐこの音色(ねいろ) 濡(ぬ)れた耳(みみ)に 確(たし)かに響(ひび)いてた 砂(すな)のように 乾(かわ)く大地(だいち)を切(き)り裂(さ)く花(はな)と 見(み)渡(わた)す限(かぎ)りに 広(ひろ)がる青(あお) 強(つよ)く高(たか)く 続(つづ)く限(かぎ)り 潮風(しおかぜ)に押(お)され 流(なが)れてゆく 遠(とお)く遠(とお)く まだ 知(し)らぬ世界(せかい)へ 誰(だれ)のさがし物(もの) 誰(だれ)のなくし物(もの) 誰(だれ)かが囁(ささや)く 誰(だれ)かの泣(な)く声(こえ) 触(ふ)れられて消(き)えゆく 儚(はかな)い箱舟(はこぶね) 手(て)のひらに降(お)り立(た)ち 歌(うた)いだす子守歌(こもりうた) 震(ふる)えていた 誰(だれ)かに求(もと)めてた 荒(あ)れる波(なみ)に 一人(ひとり)立(た)ち向(む)かう 冷(ひ)えた耳(みみ)に 確(たし)かに届(とど)いてる 花(はな)のように 強(つよ)くざわめく大地(だいち)の歌(うた)を 見(み)渡(わた)す限(かぎ)りに 広(ひろ)がる青(あお) 強(つよ)く高(たか)く 続(つづ)く限(かぎ)り 追(お)い風(かぜ)に乗(の)って 進(すす)んでゆく 遠(とお)く遠(とお)く まだ 知(し)らぬ世界(せかい) 問(と)う空(そら)の色(いろ)に 聞(き)こえてくる 深(ふか)く白(しろ)く 音(おと)もたてず 揺(ゆ)れる水面(すいめん)に 浮(う)かんでいる 淡(あわ)く薄(うす)く ずっと 輝(かがや)いていた